P2P勉強会

d0433c0c :Anonymous 2005-03-12 13:16
P2Pの発表が集中した「情報流通」セッションは、正直あまり面白いものはなかった。
どちらかというと業務寄りで、新しいアイデアだとか、
そのアイデアが本当にうまくいくかどうかの実証ではなくて、
「こうすればビジネスに使えます」という話ばかりだったので。

&gt 6K-1 動画コンテンツを安定的かつ安全に配信する方式に関する一考察
Bitorrent方式でDRM保護された動画を流す。
うまくやれば実時間配信に近いことができる。

&gt 6K-3 P2Pによるセキュア情報流通プラットフォーム"P2PWeb"
NECは凄いことを考えてますよ、という発表。
分散ファイルシステムだとか、データマイニングだとか、
DHTでインデックス情報を分散するとか、認証とか、
断片的な話題だけで、なかなか全体像が見えない。
# 開発メンバーが多すぎて、本人たちも全体像を把握してないという説もあり。

ちなみにP2PWebの命名者は加藤さんという方で、
加藤さんが昔に名付けた個人的なプロジェクト名だとか。
Webのような情報発信をするという意味だそうです。

&gt 6K-4 P2Pネットワークにおける情報の流通監視方式の提案
P2PWebの認証系の発表。
概念図では「全体のごく一部」ということなのだが、
発表によると、P2PWebの全てのやりとり(キャッシュの流通)は
監視サーバに記録されるらしい。
監視サーバは複数あって、ファイルの作者が指定する。
これとDRMを組み合わせると、
不正な経路で入手したファイルは開かせないことができる。
ほかには、違法なファイルの公開を抑制することができる。

うーん。
ここまで監視するというのなら、
インデックス情報も監視サーバに持たせてしまえばいいんじゃないかな。
これをみると、各部門が勝手に研究しているだけで、
全体像を掴んでいる人はいないんじゃないか、という説にはうなづける。

つまりPureP2Pをやりたい人は独自にDHTをやってて、
監視をしたい人は監視をやってて、
ファイルシステムを作りたい人も勝手にやってる。
マスコミには「分散してて、監視できて…」といいとこどりで発表する。

&gt 6K-5 ユーザー設定を簡易にするIPv6情報家電P2Pミドルウェアの提案
江守さん。
このセッションで実装を伴ってるのはこの発表くらいじゃないのか。

あんまり関係ないけど、情報家電とPCがUSBで接続できて、
どんな家電でも同じように設定できたら便利かも。
わざわざ設定をやる人はあんまりいないだろうけど。
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