仮想世界

89862921 :Anonymous 2004-03-07 19:32
出社が同時間帯になる松村(仮称)がいた。週に2、3度、エレベータが同じになる。彼が先に降りるのだが、女性社員が降りた後、そこら中の空気を吸ったかと思うと僕の横でささやく。「ミッ!、ミッ!、ミッ!」、ニマァーーと笑うといつもの鉄人モードの表情になり、アートワーク部門へと消えていく。その暗号じみた言葉は数回同じだったのだが、突然かわった。「ピッ!ピピ、ピクピク、ピッ!」
あ!、、と突然だった。僕はその擬音の暗号が解けた。それに気づく自分が情けなく思う反面、フェロモンを具現化するそやつの精神構造への驚き、聞こえるはずのない開け閉めの音を彼は聞こえていた可能性を否定できない聴覚、寒気を感じだた。
Powered by shinGETsu.