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e8c6b5b8 :Anonymous
2008-02-22 02:34
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千葉県・野島崎沖で起きた海上自衛隊のイージス艦「あたご」 と漁船「清徳丸」の衝突事故で、様々なメディアで、情報や証言、 推測や論評などが飛び交っている。
行方不明となっている清徳丸に乗っていた親子二人の救助が 優先されることから、錯綜する情報の中の重大事実が、うやむやに なっている。それを浮き彫りにする為にも、報道された中の問題点を 整理しておこうと思う。
①
20日、衝突する12分前の午前3時55分に、見張り員が最初に 清徳丸の灯火を確認したと述べたが、その灯火は、清徳丸の左側 にある赤い灯火と白いマスト灯だった可能性も。よって、あたご側に 回避義務があったとみられる。
②
事件後、国土交通省に自衛隊側から事件連絡があったのは、事件 発生からなんと2時間後の、6時5分。 これにより、海上保安庁が救助にすぐ駆けつけなかった理由は判明 したが(海上保安庁は国交省の機関)、同時に、何故すぐに報告を しなかったのかという謎が生まれる。
③
現地である千葉県側への自衛隊からの連絡は、更に遅れて4時間後。 現地に事件発生と同時に連絡が入れば、すぐに救助に向かうことも 可能だった事が発表される。これにより、前項同様、何故連絡を入れ なかったという謎が生まれる。
④
横須賀地方総監部の山崎郁夫幕僚長が、事故現場を見分して戻った 親族らに対し、「マスコミが陸で待っていますが、一言も話すな」と口止 めをした。
①については、目視の取り違いの情報や、他の船舶との見間違いの 可能性も出てきており、事件発生の要因を探る上で、今後詳細が 明らかになっていくはず。問題は②、③、④だ。
これらを見る限り、自衛隊は救助したくなかった、もしくは、救助されては 困る理由があったのだろうかと考えざるを得ない。 そうでなければ、何故海保や現地への連絡を遅らせたのか、早々に 説明するべきではないだろうか。 防衛省は昨年から、米軍への海上給油量の誤発表や隠ぺい、 政治と金問題の渦中にも上げられており、国民の疑念は絶えない。
海保への連絡をしなかった空白の2時間。 最も救助確率の高かった千葉県への連絡をしなかった空白の4時間。
それら空白の時間が、事故を都合よく報道させる為の、思慮や話し合 いによって裂かれた時間ではと考える人も、少なくないのではないだろうか。
千葉県の「もっと早く報告があれば、救助の船を出せた」という証言。 行方不明親族らにとっては、いたたまれない思いだろう。
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