-
5b65fffc :Anonymous
2013-02-21 10:18
-
バカ猿を動かした賢い猿の話
ある所に猿山がありました。
言葉がうまくしゃべったり聞き取れない猿の中で
勉強熱心な口のうまい猿語を話す猿は皆のまとめ役とバナナ倉庫の番人を買って出ていたそうな。
彼達は傲慢な猿達の中で礼節と道徳を知る猿だった。
「キミタチ ノ クチ ハ イレル タメニ アルガ ワタシ ノハ ダス タメニ アル」
隣のサル山と抗争していたころは猿達はせっせと戦争の準備をしてバナナを収めていました。
「ヤレ ヤレ ダ」と叫ぶとバナナが簡単に集まりました。
しかし隣山と平和条約が結ばれてから猿達は怠けるようになりました。
「コノ ナマケモノ メ」
バナナの一部をもらって暮らしていた猿は大変困りました。このままでは暮らしていけなくなるからです。
そして猿は叫びました。
「コノ シクミ ハ ハタン スル ゾ」
そうすると他の猿達はせっせとバナナを集めて持って来ました。
面白がって猿は何度も叫びました。そのたびに猿はバナナを持ってきました。
しかしある時からバナナを持ってくる猿が少なくなってきました。
「ドウ シッタカ?」倉庫番の猿は問いました。そのころになるとバカな猿もカタコトの言葉を話せたので、やせ衰えた猿は答えました。
「バナナの木が寿命を迎えて枯れてしまいました。残っていたバナナの木は隣のサル山に取られました。すべてあなたの責任です。」
なんと堕落したバカ猿は猿山政策の失敗を倉庫番だった賢い猿に押し付けようとしたのです。
「ソウカ シカ シ ヨ ユーダヤ」、とうなづくと倉庫番の猿は大事にとっておいた乾燥バナナを持って堂々と荷造りしました。
この猿は猿山でもっとも賢い猿なのです。いわゆる猿知恵を持つ猿の賢者というものでしたから、もしものための非常食品もとっておいたのです。
「サイナラ マツリ ハ オワリ ツマラナイサ」と言うと
隣のサル山に引っ越して、気ままに暮らしました。
一方堕落した猿は行いを改めずに野垂れ死にましたとさ。
Powered by shinGETsu.