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fd60130a :Old Timer i1b5ibip3kS 2012-04-15 12:04
>>c1dea1dc

チベット仏教では、西王母というのは16歳の全裸少女で、目が3つあって、右手
に大鎌、左手に血の滴る頭蓋骨を持ち、首には頭蓋骨を連ねた首輪を着けたエロ
恐い姿の女神なのだが、仙道では妖艶な美女となっている。スープ伝説では老婆
だ。

チベット仏教では西王母を思い描く瞑想をするが、仙道では西王母をシカトする
のが鉄則らしい。スープ伝説もたぶん仙道の知恵の一部なのだろう。

少女、熟女、老婆といえば、オリンポス神話以前のギリシアの至高神メドゥーサ
(メティス、アテナなどとも呼ばれる)の三相へべ、ヘラ、ヘカテーや、インドの
女神カーリの三相パールバティ、ドゥルガ、ウマや、ローマ原神話の女神ウニの
三相ユウェンタス、ユノ、ミネルウァなんてのがあって、世界中に見られる女神
の形だ。ユウェンタスが後にユピテルと入れ替えられたりなど、この形はだんだ
んと男神を含んでいく。古いキリスト教だと、男神がさらに増えて、神の子、聖
母、父なる神になる。日本だと、アマテラス、ツクヨミ、スサノオあたりか?

三相の女神やその変形を崇拝することが多い世界の神秘思想や宗教の中で、西王
母に興味を持つと修行の成果を奪われると警告する北派は異端といえる。が、仙
道の教えのほうが正解だと俺は考えている。チベット仏教では法王でも転生後に
再教育が必要だが、スープ伝説では凡人でも転生後に同じ職に就くならば再教育
は全く不要だ。
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