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c234e222 :Old Timer i1b5ibip3kS 2016-05-29 09:53
幅度は、時折、"バンクの合意"という表現を使い、非菜園人やその社会の失敗や
困難を揶揄している。ここでの"バンク"は"反応心"と大体同じ意味を持っている。
ところがだ、実際のところ、バンクは合意しない。バンク内にあるエングラムは
非クリアーそれぞれ違うものだからだ。バンクには確かに"A = A = A"と形容さ
れる性質があるが、それは一つのエングラムチェーンに限ってのことだ。

幅度が"バンクの合意"として捉えていたものは、実際には、複写心による合意の
ことだと思う。

複写心は知覚、感情、行動を結び付けて一体制御するが、エングラムなどに依存
しないため、広範な経験を取り込んで知覚から行動までを自動化する。一般に、
複写心に活動が活発なほど、人は社交的になり、社会の中で認められ、昇進する
傾向がある。しかし、こうして昇進した人が長期的に意思決定において有能だと
は限らない。

投資信託の実に七割程度が日経平均やTOPIXより見劣りする。日経平均に勝つの
は難しいといわれる。信託の運用担当者が運用コンテストに参加すると、参加者
の平均に遠く及ばない。専門家が資産を半分にする惨事の中、素人上位者は数倍
に膨らませる。途中れルールが変更され、専門家にとってやや有利になっても、
大きな差は埋まらない。しかし、こと日本において、これら上位者が新たな運用
担当者として採用された例はない。

だから、市場には奇妙な非効率性が残る。

長期保有において、統計は高値圏では大型不利、小型有利であり、安値圏で大型
有利、小型不利を示しているが、投資信託の多くは高値圏で大型を、安値圏で小
型を買い増している。高値圏では下落を警戒し、安値圏では上昇を期待するから
であろうが、これらの警戒や期待に現実的な根拠はない。ただ、複写心が働き、
運用担当者たちが互いの真似をしているだけなのだ。
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