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a7f5f5b5 :Old Timer i1b5ibip3kS
2024-05-08 10:19
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真性異言ケースでは、外国語が母音の正確性と スプラックゲフュール (文が自然かどうかを判別する能力) を含めて、過去の生涯から現在の生涯に持ち越される。 真性異言ケースのふりをするのは極めて困難で、数十の言語を学ぶか、音声学と高度な記述的文法を学ぶ必要がある。 (私が通った日本の大学には、学生が確認しただけでも、49ヵ国語を話せる教授がいた。 二日酔い状態で 「最も苦手」 と当人が言う中国語で、言語学の講義を難なくこなす人物だった。こういう人物なら、真性異言の真似事もできる。 しかし、49ヵ国語を操る能力そのものが、記憶保持能力の賜物かもしれない。 彼は宗教や世俗の行事に顔を見せない人物だった。 大学祭の時にもいつも通り研究室にいた。 記憶封印装置をシカトする有利な条件を備えていたことになる。)
日本人が英語ネイティブの生まれ変わりであるというふりをするには、次のような当人の自覚がない単語の発音がまず障害になる。
you [jʊː] ... 同時通訳をこなすレベルの人でも、日本語ネイティブなら [jɯː] と発音すすることが少なくない。 九州出身の人なら、 [jʊː] と発音するが、日本語の "雲" [kɯmo̞] の発音が [kʊmo̞] になってしまう。
she [ʃiː] ... 日本語ネイティブは、 [ʃʲi̞ː] と発音してしまう。 音素単位では単純に聴こえる日本語の発音は、音単位で捉えると非常に複雑になる。 "she" の発音の矯正は難しい。
cat [kæt] ... 日本語ネイティブは [kʲat] と発音してしまう。 この矯正は最も難度が高いものの一つ。
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