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a1d8aa7f :Anonymous
2022-11-08 21:08
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〈サイエントロジーのスタッツ管理の欠陥〉
利益や経費の増減は月単位で変動するものと、年(あるいは数年)単位で変動するものがある。例えば、消耗品のように月単位で買い替えるもの(いわゆる備品)もあれば、設備類のように年(数数)年単位で修繕やメンテナンスあるいは買い替えが必要なものもある。これらのスタッツ(利益/経費)の増減および変動は、サイクルのタイムスケールをそれぞれ別個に扱う必要がある。
例えば、ある企業の工場長が設備のメンテナンスを怠り、生産を上げられるだけ上げて見掛け上のアップスタッツを得ていたとする。この工場長はアップスタッツが評価されて、役員(取締役)へと昇進した。彼は、運良く設備トラブルの発生を免れ、逃げ切ることができた。次の工場長が引き継ぐ(この場合、LRHのコンディションの公式ではパワーチェンジのコンディションのはずである)と、たちまち設備に不具合が発生し、設備トラブルの対応や修繕のためにスタッツは一気に下降した。この場合、観察力が欠如した人間から見れば、傍目には、前任の工場長の“能力”によってアップスタッツが実現され、後任の工場長の“無能さ(能力の欠如)”によりダウンスタッツを招いたのだと解釈するだろう。ここで、LRHのコンディションの公式を適用するなら、前任の工場長のアウトエシックス(怠慢と私利私欲)の尻ぬぐいをする羽目になった後任の工場長は、ダウンスタッツのコンディションを指定され、降格を含めたペナルティが与えられることになる。LRHのコンディションの公式に拠れば、パワーチェンジのコンディションでは何も変えてはいけない。仮に、後任の工場長が前任の工場長の“原則”に従い続けるなら、この工場は最終的に「存在しないコンディション(スループット[最終生産物]が何も存在しない状態)」を達成するだろう。つまり、破滅という反生存状態を達成するだろう。
スタッツは、目標達成能力と目標達成値のバランスを図らなくてはならない。目標達成能力を犠牲にして、短期的に高い目標達成値を実現しても、長期的には衰退をもたらす。目標達成能力と目標達成値のバランスを取るためには、ストックである目標達成能力(ポテンシャル)とフローである目標達成値(スループット)の増減を別個に数値化しなければならない。
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