-
638ca823 :Old Timer i1b5ibip3kS
2016-05-17 20:08
-
>>5b1c431a
ああ、何か誤解を与えてしまったね。護憲派と改憲派でどちらがより正しいのか
を主張しているのではない。
俺自身は護憲派だ。その俺が改憲派の集まりに出かけて行って、何人かが護憲派
に転向したのは、俺が彼らを論理的に説得したからではなく、彼らの複写心が俺
のそれと同調したからだと思うというだけだ。逆のことが起こっても不思議では
ない。
理由に明確な自覚があるのならば、どちら側に転向してもいい。
第9条は武力の保有を許容し、戦力の保有を禁止している。「戦力」は「戦争を
遂行する力」であり、「遂行する」は「最後までやり遂げる」を意味する。軍法
と軍事法廷を持たない自衛隊は、国際通念上、軍隊ではなく、戦力ではない。宮
沢喜一は、外交での姿勢が弱腰だと批判されて、「日本には軍隊がありませんか
らね」と応えている。自衛隊がイラクでオランダ軍に守られていたことについて、
それを奇異だとする意見はどの国からも出なかった。自衛隊は国内外の政治にお
いて、軍隊だとみなされていないのだ。
軍隊のみが国家の主権を保障できる。日本には軍隊がないのだから、日本の主権
を保障するものはない。しかし、自衛隊は軍事力ではあり、主権を主張できてい
る。これが実に都合がいい。冷戦構造、在日アメリカ軍基地、憲法第9条は実に
絶妙なバランスで日本を平和にしてきたというのが俺の見解だ。
ついでに言うと、政府に交戦権を与えるのは良くない。交戦を権利とすれば、そ
れを行使しないという選択肢が生じる。日本が攻められた場合、政府が国民を守
るために交戦することは義務の履行であり、権利の行使であってはならないと思
う。
Powered by shinGETsu.