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60f7a4d2 :old timer i1b5ibip3kS 2010-01-06 09:56
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異なる要素間の関係では、もう1つ、"相侮"という関係性がある。例えば、木が極めて強い場合には、金によって克されることがなく、逆に金が木に反克されることがある。

五行説の興味深いことは、"相克"の過剰は"相乗"として定義され、"相克"の不足による反克は"相侮"として定義されているのに、"相生"の過剰や不足は想定されていないことだろう。

一般に、五行説など、思考にある枠組みを設定することで、問題を理解しやすくなるということはあるだろう。

松本道弘は土火風水で問題を捉えている。

デボノ博士は六色帽子で問題を捉えている。

菜園においては、大きな7つの部門を持つ組織化図というものがあって、個人の人生や組織の運営の様々な要素を組織化図にあてはめると、問題を解決できることがある。

カバラでは、王者、文筆家、吟遊詩人、法律家、冒険家、芸術家、哲学者、登山家、教師、魔術師、巨人で人間関係とサイクルを理解する。

つまるところ、最初に枠組みを用意しておくと、その枠組みにたまたま当てはまる問題は解けることがある、ということになるだろう。

菜園では、このような枠組みを"安定したデータム"(stable datum)などと呼ぶ。安定したデータムは問題への対処を助けてくれる。

しかし、安定したデータムは諸刃の剣でもある。

幅度は«生徒の帽子»で、電話交換手の話に喩え、問題への対処において熟練するにつれて、安定したデータムを捨てていくことを説いている。オーディティングにおいては、過去の問題に対処した際に採用された安定したデータムを解除することで、現在の問題への対処力を高めるという発想に基づくプロセスがある。オーディターを実地訓練する際には、しばしば、"What situation did you run into that you had to invent something to do something about?"(何とかするために何かを考えだな避ければならないようなどのような状況に遭遇しましたか?)という質問を使い、オーディターが過去に遭遇した困難な状況で採用した安定したデータムを燻りだす。
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