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5858ad84 :Anonymous
2024-03-13 00:38
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アートマン(≒セイタン)とは霊魂ではありません。霊魂とは幽体であり、それは反応バンクを含むマインドの器です。マインドは無常の代物ですが、アートマンは不滅です。
ヒンドゥー教の母体となった古代インドのヴェーダ教(※現代ではブラーミン[バラモン]教と呼ばれる)は、原始的なアニミズムと輪廻転生観の下で、輪廻転生の主体(乗り物)として霊魂が存在し、その霊魂が永遠不滅の存在であると信じていました。そして、神々に祈り、昇天して神と永遠に融合することを願ったのです。
その後インドに生誕したゴータマ・シッダールタは、このヴェーダ教の霊魂説を批判しました。ゴータマ・シッダールタは、粗大な物質である自然宇宙や肉体(の生老病死)だけでなく、精妙な物質である天界・霊界・霊魂や霊魂の輪廻転生さえ見せ掛け(マーヤー≒非実在)であると説き、実在のアートマン(真我)と非我(我ならざるもの)を峻別しました。
当時のゴータマ・シッダールタが説いた教えを要約すれば、解脱を成就すればマインドが消滅し、アートマン(≒Thetans)が残り涅槃(※究極のスタティック≒セータユニバース)に至るというものです。つまり、アートマンは究極の非物質・非自然であり無常(常変)なるものと対極にあるもの(※つまり、不滅のスタティック)として正しく定義されたのです。
※解脱とは究極の悟り(コグニション)と同義です。究極の悟りとは、マインドの消滅に伴う自然宇宙・肉体・マインドの刹那生滅の原理の看破です。悟りには段階があり得ますが、解脱≒究極の悟りはAll-or-Nothingです。
ゴータマ・シッダールタの死後、ヴェーダ教においてウパニシャッド哲学が興隆しました。その中でも、オリジナルのゴータマ・シッダールタの仏教から多大な影響を受けたアドヴァイタ・ヴェーダンタでは、アートマンの概念がアップデートされ、霊魂の常在性及び実在性の否定と共に完全なる絶対的静としての実在として位置付けられました(アートマンの定義は、『ヴィヴェーカーナンダ全集』参照)。
ところで、一般に原始仏教の記録と看做されているパーリ経典とは何なのでしょうか?この経典は、ゴータマ・シッダールタの滅後約200年後に、アショーカ王が学者達を召集して書かせた偽の仏陀伝であり、オリジナルの仏教とは縁もゆかりも無いものです。最古層のスッタニパータやダンマパダでさえ捏造です。ゴータマ・シッダールタの教団に、男女差別も膨大な戒律も存在しませんでした。ゴータマ・シッダールタの滅後に、経典結集[けつじゅう]さえもありませんでした。大乗非仏説の以前に、パーリ経典が非仏説(虚構)なのです。
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