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4cea56ea :Anonymous 2022-11-03 04:35
>>92938a97

新約聖書に登場するイエスなる人物の実像とはいかなるものだったのだろうか?当時のユダヤ世界では、メシアのように崇められていた人物はイエスのモデルとなった人物に限らず何人も存在した。新約聖書のモデルとなった実在のイエスを客観的に記述するなら、「バプテスマのヨハネから教祖の座を不当に簒奪した偽教祖であり、魔術(祈祷)師であり、ユダヤ教のクムラン教団過激派(ゼデク派教団)のテロリストであり、ユダヤ人が待望していた救世主(急進派のラビ)の一人」である。

クムラン教団はユダヤ教の過激派で、その中でもゼデク派は神秘的軍事主義(※誇大妄想的な軍事的神秘主義はナチス・ドイツやオウム真理教と全く同様)を掲げる軍事テロ集団だった。ゼデク派の掲げるメシア像は、宗教指導者というより、政治指導者である。彼らの誇大妄想は、政治的な目的だけでなく、彼らの考えるところの天界における形而上学的(霊的)な目的も同時に達成しようとしていた。ゼデク派教団の実質的支配者はイエスの兄であるヤコブであり、イエスは教団において救世主として祭り上げられた。後に、パウロ(サウロ)はヤコブから教団の支配権を簒奪し、原始キリスト教団(後のローマ・カトリック教団)の実質的創設者となった。パウロを通して、憎しみに満ちた執念深いゼデク派教団のメシア像は、やがて新約聖書の重順で穏やかな愛のメッセンジャーとしてのイエス像に転化していくことになる。

新約聖書の源流となった、偽の神と偽の救世主を崇めるゼデク派の父権主義的ナルシシズムに基づく狂信性を、古代ヨーロッパの知の楽園を築いた当時のグノシーストは徹底的に批判していた。

新約聖書においては、イエスは超人的な能力を持ったエッセネ派のヒッピーのように描かれているが、実在の人物は、聖人とは似ても似つかない人物である。新約聖書の四つの福音書は、ヘレニズム的ロマンスと呼ばれる古代文学ジャンルに属する作品である。この手のロマンス文学の特徴としては、奇跡や超自然的現象が当たり前な世界観やストックキャラクターが多数出演する“カメオ出演”も多く、民間伝承や宗教から引き合いに出された格言で満ちているということである。要するに、土着の神話や民話などの先行する作品から寄せ集めた要素を、史実や現実的要素と混ぜ合わせて作り出された作品群である。このような中編小説は初期キリスト教が栄えた時代には数多く出回っていた。しかし、今日では新約聖書を除いて、そのほとんどが現存しない。なぜなら、肉体知的ジェノサイドとヘレニズムロマンス作品どうしの生存競争による淘汰により歴史から消え去ったからである。新約聖書は、ヘレニズムロマンス的な荒唐無稽なおとぎ話とゼデク派教団の神学が融合して誕生したものであると言える。

イエスの実像は、近現代史で喩えるなら、さしずめ、パレスチナ指導者のヤーセル・アラファートが祈祷(魔術)師となったイメージであろう。しかし、それにしても、イエスの数ある逸脱のうちで、同性愛(小児性愛)という第二のダイナミックにのみ執心する、抜け目ないLRHの性格にも笑ってしまう(※LRHが直近の前世で同性愛者であったということは教会の機密情報だろうか?)。
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