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    3f649323 :Old Timer i1b5ibip3kS
    2016-05-16 09:17
  
 
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    >>ebbfde26
    
    ヨーロッパの多くの言語については、語源を調べるのは長い目で見れば有用だと
    思う。
    
    "project"の"pro-"が「前に」、「-ject」が"投げる"であることを知っていれば、
    "project"が「計画」を意味し、"projector"が「映写機」を意味することに説明
    がつけやすい。"projected nose"は「前に突き出た鼻」だ。
    
    "e-"が"外に"だから、"eject"は「射出する」。"in-"が「中に」だから、
    "inject"は「注射する」になる。"re-"は「返す」だから、"reject"は「拒絶す
    る」。"inter-"は「間に」だから、"interject”は「差し挟む」になる。
    
    これらの単語は、特に、"-ject"を知っていることで記憶に定着しやすくなる。
    "traject"なる単語に遭遇しても、文脈から十分に正しい推測もできるようにな
    る。
    
    一方、日本語は……漢語以外であんまり効果がない。言語として若すぎて、形態
    素と単語がまだまだ激しく流動的だから。
    
    大人が意識的な努力をせずに習得した外国語は低水準にとどまる。どの言語でも、
    教養水準が高くなるにつれて、書き言葉と話し言葉の違いが小さくなる。意識的
    な努力をしなければ、ネイティブだってその水準には達しないのだから、外国人
    には絶対に無理だろう。
   
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