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    2010-04-08 11:47
  
 
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    これも昔は良かったという話だ。
    
    今はどうか知らないが、教会の昔の教材動画には、個人開業オーディティングの
    場面が多かった。1980年代の終わりごろまで、そういう動画はまだ教会に残って
    いた。野原にテーブルと椅子を置いてオーディターとPCが向かい合っているもの
    など、オーディティングは教会組織外でも盛んだった。
    
    個人開業オーディターは自由に料金を設定でき、オーディター修行のために無料
    でオーディティングを提供する人もいた。もちろん、うまくいかなかったら、修
    復のために、別のオーディターや教会組織に有料で丸投げだ。
    
    個人開業オーディターは、技能次第ではあるが、儲かる商売になりえた。未熟な
    オーディターが時にもたついたり、指示をいい間違えたりすることもあったが、
    オーディターの技能が低ければ料金も安いのだから、PCたちも大いに満足してい
    た。料金設定を目安にすれば、相互オーディティングの相手も見つけやすかった。
    
    俺の推測だが、多分、教会の幹部たちはこの状況に不満を持っていた。しかし、
    オーディター認定証は開業資格であったから、個人開業オーディターからPCを大
    っぴらに簒奪することはできない。
    
    幅度の古い講演記録には、インターンシップの話はない。教会はオーディター認
    定証に"暫定"という余分なものをくっつけ、インターンシップを実質義務化した。
    そして、コースの中で行われるオーディティングの量が減らされた。このことで、
    菜園人たちは、"オーディティングは組織内で限定的に行われるもの"という印象
    を植え付けられてしまったのだ。今のクラスVグラッドすら、"開業オーディティ
    ングの場合、エグザムレポートはどうするのだろう?"というやや滑稽な疑問を
    持っている。(エグザミナーがいなければ、エグザムレポートはないに決まって
    いる。)
    
    このことで菜園教会の拡大はむしろ阻害されてしまった。世界中のコース部屋か
    ら個人開業志望者がいなくなり、活気がなくなった。オーディターの数は減り、
    組織は事務/技術の値が過大な太った状態に陥った。
    
    1990年度の初頭に、国際運営の方から«You Can Audit»声明が出た ― この声明
    が出たこと自体、既に教会が危機的状況に陥っていたことを雄弁に物語っている 
    ― が、時はすでに遅かった。今でも教会側に開業オーディターはほとんどいな
    い。
   
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