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38e2352d :old timer i1b5ibip3kS 2010-04-08 11:47
これも昔は良かったという話だ。

今はどうか知らないが、教会の昔の教材動画には、個人開業オーディティングの
場面が多かった。1980年代の終わりごろまで、そういう動画はまだ教会に残って
いた。野原にテーブルと椅子を置いてオーディターとPCが向かい合っているもの
など、オーディティングは教会組織外でも盛んだった。

個人開業オーディターは自由に料金を設定でき、オーディター修行のために無料
でオーディティングを提供する人もいた。もちろん、うまくいかなかったら、修
復のために、別のオーディターや教会組織に有料で丸投げだ。

個人開業オーディターは、技能次第ではあるが、儲かる商売になりえた。未熟な
オーディターが時にもたついたり、指示をいい間違えたりすることもあったが、
オーディターの技能が低ければ料金も安いのだから、PCたちも大いに満足してい
た。料金設定を目安にすれば、相互オーディティングの相手も見つけやすかった。

俺の推測だが、多分、教会の幹部たちはこの状況に不満を持っていた。しかし、
オーディター認定証は開業資格であったから、個人開業オーディターからPCを大
っぴらに簒奪することはできない。

幅度の古い講演記録には、インターンシップの話はない。教会はオーディター認
定証に"暫定"という余分なものをくっつけ、インターンシップを実質義務化した。
そして、コースの中で行われるオーディティングの量が減らされた。このことで、
菜園人たちは、"オーディティングは組織内で限定的に行われるもの"という印象
を植え付けられてしまったのだ。今のクラスVグラッドすら、"開業オーディティ
ングの場合、エグザムレポートはどうするのだろう?"というやや滑稽な疑問を
持っている。(エグザミナーがいなければ、エグザムレポートはないに決まって
いる。)

このことで菜園教会の拡大はむしろ阻害されてしまった。世界中のコース部屋か
ら個人開業志望者がいなくなり、活気がなくなった。オーディターの数は減り、
組織は事務/技術の値が過大な太った状態に陥った。

1990年度の初頭に、国際運営の方から«You Can Audit»声明が出た ― この声明
が出たこと自体、既に教会が危機的状況に陥っていたことを雄弁に物語っている
― が、時はすでに遅かった。今でも教会側に開業オーディターはほとんどいな
い。
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