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37f8ff6d :Old Timer i1b5ibip3kS 2016-06-09 09:23
>>aee320ee

1966年以降の基準での大姉クリアーは、エングラムなどの新しい生成に耐性を持っている。多数のエングラムでできたチェーンすら、クリアーに近くなったPCは一瞥消去できるのだ。だからクリアーはインプラントや
忘却命令に耐えられるはずだ。でも、実際には忘れてしまう。それどころか、新OT VIIIを達成した後に死んだ人も
もう少なくないのに、前世新OT VIIIはほとんど現れない。

前世の視覚のない生涯の出来事を扱うと、奇妙なことが起こる。何も見ることができなかった生涯の出来事の
記憶に、ちゃんと映像がついている。単一生涯で肉体を通した知覚を処理している何かと、複数の
生涯にわたって記憶を管理している何かは別物だ。これら何かのそれぞれを俺は「心」と呼んでいるが、まとめて
一つの「心」と呼んでもいい。(これを論ずれば、それは意味論に関する議論になろう。)

外在化した状態の魂は、少なくとも、現生涯について完全な記憶を有している。1955年ごろ、オブジェクティブズで
外在化した人が、ブックワン大姉を受けたどんな人よりもブックワンで期待された「クリアー」に近い能力を
示したので、その時代には、「クリアー」の定義が「安定した外在化状態」になったことすらあった。でも、彼らも
肉体に戻ればセッション中に語っていた出来事をいくつも忘れてしまった。内在化中の記憶を管理する何かと、
外在化中の記憶を管理するなにかはやっぱり別物だ。

これら三つの謎に幅度も驢馬船長も、真世もフィルバートもはっきりとした答えを出していない。

魂は長期存続する心を維持しているが、肉体に宿ると、長期の心と肉体の間の相互作用で、存続期間が
単一生涯に限定される心が生成されているとすれば、転生でケースレベルとほぼ無関係に記憶と技能が
損なわれること、視覚が欠落した生涯の記憶を後の生涯で再生するときに映像がついていること、内在化と
外在化で再生できる記憶に大きな違いがあることを、全部、無矛盾に、説明できる。反応心が消去された
クリアーになおインスタントリードが現れることも説明できる。そして、菜園が転生時の記憶維持において
他のいくつかの実践体系に見劣りするのも説明できる。

そなたは説明妥当性を方法論として採用しないかもしれないが、菜園の帰納法は説明妥当性に他ならないよ。
結果から原因に立ち返るんだから。そのうえで、もちろん、科学的にあるためには、説明と予測が同様に
平易(あるいは、困難)である必要がある。
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