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3763f350 :Anonymous 2022-10-27 00:34
オールドタイマーさんの投稿を踏まえて、それに関連した主題を綴ります。

〈サイエントロジー教会の組織運営におけるアービトラリーとロボティズム〉

『HCOPL』と『HCOB』は同等の重要性の比重を置いてはならない。LRHの『HCOPL』には多くのアービトラリーが見付かる。『HCOB』にも年代によって矛盾した記述はあるが、一貫して基本原則は維持されている。少なくとも、『HCOB』に反する『HCOPL』は破棄されるべきだ。もちろん、『HCOPL』も各論においては、オブノーシス(精確な観察)と精密科学に基づく正当かつ重要なデータも存在するが、総論においては組織のロボティズム(↔ヒューマニズム)を促進する。ロボティズムとは、個人の判断能力を無効化するアービトラリーなデータの適用とその教条主義的な弊害(思考停止のファシズム)である。教会は、スタンダードアドミンが無ければ、スタンダードテックが機能しないと言うだろうが、そのスタンダードアドミンなるものの多くがLRHのアービトラリーに基づいている。加えて、LRH以外の人間(主にRTC)がLRHの名で改竄及び捏造した『HCOPL』もあるが、これは論外なのでここでは触れない。LRHの『HCOPL』の多くは、その時代と環境に応じて状況即応的に書かれたもので、オブノーシス(精確な観察)及び精密科学に基づく永遠の指針ではない。『HCOPL』は、その当時の文脈と切り離して用いると、組織にロボティズムが生まれる。また、『HCOPL』は関連する『HCOB』を併読しながら適用しなければならない。『HCOPL』の教条的かつ機械的な適用が、教会のロボティズムにパワーを与えている。

また、サイエントロジーのエシックス(生存のダイナミックスにおける功利主義的な最適解)の基本概念(理性≒論理≒生存≒繁栄)から逸脱した『HCOPL』におけるLRHのジャスティスに関わる法概念は、近代立憲主義に基づく法学を踏まえていない。

サイエントロジー教会における『HCOPL』適用のロボティズムの弊害として、①PTS/SPハンドリング②偽りのデータ/誤解語への執心、③O/W(オバート/ウィズホールド)への執心④コンディションの公式に基づくロウアーコンディションの指定、が挙げられる。要約すれば、①病気やケガは何でもPTS、②意識がPT(現時点)にいなければ何でも誤解語(あくびや居眠り含む)で、教義に同意できなければ何でも誤解語と偽りのデータ、③方針に従えなければ(規律のアウトがあれば)、何でもO/Wの書き上げ、④O/Wを書けば、何でもエシックスオフィサーによるロウアーコンディションの指定、である。

①「重かろうと軽かろうと、全ての病気、及び全ての不注意による愚かな間違い(※ケガも含まれる)は、唯一PTSから生じる」

このLRHによる方針(準技術データのアドミン)を絶対的な真理と看做すアドミンスタッフによって、教会の組織運営がどれだけの弊害(ロボティズム)を生んできたかわからない。アドミンスタッフは『HCOB』を読まない(勉強しない)。『HCOB』を読めば、明らかに、LRHは病気やケガの原因が全てPTS/SPであるとは言ってはいない。

PTS/SPは、全タイムトラックの尺度で理解しなければならない。つまり、全タイムトラックの尺度で元の原因をたどればSP/PTSとして全て“説明”できるということである。しかし、それではスケール(時間の尺度)が大きすぎて、現実の適用(病気やケガへの対処)はできない。『HCOPL』ではなく『HCOB』の中にその答えがある。1973年7月11日付の「アシストの要約」という文献である。ここには、ケガや病気の素因が、精神的素因(8項目)、純粋に身体的な素因(15項目)、身体と精神両方にまたがる素因(5項目)がリストアップされている。その他に、心因性の病気やケガの直接的原因として、ポスチュレート、PTS、ARCブレーク、オーディティングの失敗など10の原因がリストアップされている。ブックワン(DMSM)を読めば分かるように、病気は、素因(肉体を病気にかかりやすくする要因)、促進因子、慢性因子が存在する。ゆえに、全ての病気やケガをPTS/SPで説明することは、哲学的理解にはなっても技術的な適用(アプリケーション)には役には立たない。現実(技術)的な適用には、主題のブレークダウンあるいは掘り下げが必要なのである。

②偽りのデータ/誤解語とO/W(オバート/ウィズホールド)への執心は、セキュリティチェックと同様、組織防衛上のアドミンに過ぎない。偽りのデータと誤解語が無くても、サイエントロジー(教会)の教義がアービトラリーで、技術的な結果(ゲイン/ウィン)が伴わなければパブリックはブローするだろう。もっとも、これは、レジストラー(登録契約係)のセールストークとPC/PreOTの「隠された基準」とも無関係ではない。また、金銭的な問題でも同様である。

③反社会的性格者=SP(抑圧者)=反サイエントロジスト=教会批判者という図式も誤りである。教会批判者や敵対者がSPとは限らないし、サイエントロジー=サイエントロジー教会ではない。

そもそも、反社会的性格者(SP)と社会的性格者を同等の対立概念として対比させるという基本データに誤りがある。SPの対立概念はPTSである。ゆえに、SP(反社会的性格者)の特徴を列挙したなら、同等の重要性を持つデータとして、PTSの特徴を列挙しなければならない。社会的性格者(汎決定のエシカルなビーイング)は、この惑星上の生肉のホモ・サピエンスには期待できない。肉体を所有するセイタンであるホモ・サピエンスは例外なく、セイタンのライフサイクル(螺旋状循環)において、オバート(加害)サイクルとモティベーター(犠牲)サイクルのどちらかにいる。オバートサイクルの途上にいるビーイング(セイタン)は潜在的SPであり、モティベーターサイクルの途上にいるビーイング(セイタン)は潜在的PTSである。この二種類のライフサイクル(螺旋状循環)を脱することができるのは、トーンスケール上で20.0以上のビーイング(セイタン)である。ちなみに、クリアーのトーンレベルの目安が4.0であり、ノーマルのホモ・サピエンス(成人)の目安が1.5〜2.5である。

④コンディションの公式

この公式そのものが、抽象的で実用(適用)には耐えられない。この限りなくアービトラリーなコンディションの公式を根拠に、ロウアーコンディションの指定が恣意的に濫用され、懲罰的エシックス(ジャスティス)の正当化が行われていることも、教会スタッフにとっては周知の事実である。

Amazon社(Amazon.com)は1995年の創業以来、投資(実物投資)に次ぐ投資で赤字経営だった。創業初期は7期連続で赤字。その後2,000年代前半も、赤字もしくは利益が出たとしてもごく僅かという時期が続いた。その後、2,010〜2,015年の5年間でAmazon社は売上を3倍以上に増やして急成長を遂げた。

サイエントロジー教会は(ダイアネティックス協会時代も含む)50年代から60年代初頭まで、データを見直し技術を改善し続けることで、発見と技術的ブレークスルーの好循環を維持するという方針(アプローチ)を採用したことで繁栄した。

加えて、LRHの組織化図も欠陥を抱えている。まず、LRHの組織化図は研究開発部門を欠いている。研究開発(調査研究)の監修はLRHの最重要のハットであったにも関わらずである。また、組織化図上の部門/ポスト/ハットは、オーグの規模に応じて機能と解像度を変えなくてはならない。例えば、本部機能である研究開発部門やマーケティング部門は末端のオーグには必要ない。また、小規模のオーグはスタッフ(職員)が少ないポストで多くのハットを掛け持ちすることになる。
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