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351af48e :Old Timer i1b5ibip3kS 2024-03-11 10:46
菜園を活用するには、菜園そのものを対象とするメタな思考も必要になる。

荷物を目的地に運ぶときに、まずは地図を手に入れて、道順を決め、必要になるものを全て調達してから出発するという方法もあるし、まずは荷車を手に入れるという方法もある。 前者を 「地図の発想」 、後者を 「荷車の発想」 と呼ぶことにしよう。

1965年からのいわゆる 「規範的な技術」 は地図の発想による菜園実践だ。 理想的な聴聞士を育てるために、TRを叩きこみ、メーターの使い方を教え、ようやくレベル0の聴聞をやらせる。

一方、 「規範的な技術」 以前はどうだったのだろうか?

初期の菜園では、組織にやってきた人にまずレベル0の聴聞をやらせた。 メーターはない。 ルードメントもない。 ワークシートもない。 PCが話す内容は紙に大まかに書かれ、ついさっき組織に迷い込んだにわか作りの聴聞士に渡された。 セッションの継続時間はあらかじめ決められていて、セッションを開始することと終了することはコース監督が担当した。 これは荷車の発想だ。

地図時代の聴聞士は聴くスタイルが十分ではなく、メーターでリードを取れないことに悩む。 これはどこか 間抜けなこと (アセスメントの最中にPCが目を閉じていて、ある種のソロ聴聞をやってしまっているとかさ) をやっているからだが、ケース監督も地図時代に訓練を受けていたのならば、問題点が分からないことが多い。 一言で言えば、硬すぎる。

一方、荷車時代の聴聞士は聴くスタイルがしっかりしていて、クラスIIともなればメーターでリードを取るのが非常にうまいのだが、Q&Aに関する警戒心が弱く、PCにセッションの主導権を奪われてしまうこともある。 一言で言えば、柔らかすぎる。

荷車の発想をさらに強めると、無人島版の菜園に辿りつく。 メーターは不要になるが、プロセスにかかる時間も長くなる。
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