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18dd9305 :Old Timer i1b5ibip3kS
2016-09-01 07:28
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>>54546d30
出身地、生い立ち、家族構成はあらかじめ調べることが可能だ。つまり、調べることができた相手に対してのみ、
高橋氏が「テレパシー」能力を発揮していた可能性がある。
さくらんぼの件も、会員が話しているのを誰かが聞いて、あらかじめ高橋氏に告げた可能性がある。あるいは、さくらんぼが旬になる
季節に、複数の会員にさくらんぼを送れば、買うのがちょっと早すぎたさくらんぼを食べた家族にある程度の確率で行き当たる。
相手の悩みを言い当てるのも、「心理学で言うラポールを築いたに過ぎない」で説明可能だよね。他にも、ユンクの心理学を
勉強すればわかるが、人はもともと無数の悩みを抱えている。だから、適当に何かを言っても、当たっちゃうんだよ。詳細については、
記憶の書き換えで説明可能だ。
前世については、具体的な検証を経なければ、正しいかどうかはわからない。だが、他人の前世についての
発言を検証するのは非常に難しい。俺が過去の誰かについて詳しく調べておいて、そなたは前世で何某という
人物だったということだってできる。
テレパシーの立証には、めちゃめちゃ厳格なコントロール下の実験が必要なのさ。例えば、密室にてある人物にカードを見せ、
その人物が見ている絵柄を、別の部屋にいる能力者がテレパシーで読みとめるかどうかという実験でも、実に厳格なコントロールが
必要になる。
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意図的ににっこり笑うのはかなり難しい。無理に作った笑顔では、いくつかの表情が混ざってしまう。もちろん、演劇の経験があればできるかも
しれない。普通の人も、聴聞士として3年くらい経験を積めば、できるようになるかもしれない。ちなみに、俺はこの生涯で演劇3年、聴聞5年の
経験がある。それでも、ある程度の確率でしか瞬間催眠を成立させられない。ちなみに、相手が「ハイクラス」かどうかは関係がある。
「ハイクラス」な人ほど、相手を信頼しやすいことが、行動経済学で知られている。
喧嘩の仲裁の時、俺は最初の発言で一方的に断定した。質問して答えを探ったのではない。しかし、俺が提示した「原因」が著しく不合理でなかったため、心は記憶を書き換え、それを喧嘩の「原因」として受け入れたのだよ。心が記憶を上書きすることは、すでに
知られている。ジョン・コートルの『記憶は嘘をつく』に詳しく書かれている。
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それでもなお、テレパシー能力そのものは存在する。普通の人を対象にした実験でかなり強い根拠が示された。だから、高橋氏の能力が
本物である可能性も残るし、俺が喧嘩の仲裁の時にテレパシー能力を発揮した可能性もある。
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