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    1597cd6b :Anonymous
    2025-03-14 23:23
  
 
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    1. 悟りに至る最短の道を論理的に導き出す
    
    「悟り」とは、あらゆる制約から自由になり、本来のあり方に至ることとする。この状態に至るためには、「存在の本質」から最短の道を論理的に導き出す必要がある。
    
    (1) 存在の本質
    
    根源的な状態(潜在的無)
    何も固定されていない状態。
    時間・空間・思考・意識・観察のいずれも確定されていない。
    
    現象(有)
    何かが確定している状態。
    時間や空間、思考、意識が生じている。
    
    (2) 悟りとは何か?
    
    「現象がどのように生じ、どのように消えるのか」を完全に理解し、選択の自由を得た状態。
    つまり、「現象の仕組みを見抜き、必要に応じてそれを解くこと」が悟りに直結する。
    
    2. 最短で悟りに至る方法
    
    ステップ 1:現象が生じる仕組みを認識する
    
    何かが生じるとき、必ず「二つ以上の異なるものの関係」が存在している。
    
    例えば:
    「これは良い」と「これは悪い」
    「これは正しい」と「これは間違っている」
    「やりたい」と「やりたくない」
    
    こうした対立が生じることで、現象は固定され、持続する。
    
    ステップ 2:対立を解除する
    
    ある考えが固定されるのは、それが別の考えとぶつかっているからである。
    
    「何かを認めると、別の何かが否定される」という仕組みを解くことで、固定されたものは消える。
    
    方法 1:どちらもそのまま受け入れる
    
    例:「やりたい」と「やりたくない」をどちらも否定せず、ただあるものとして認識する。
    これにより、ぶつかり合いが消え、固定が解除される。
    
    方法 2:そもそもどのようにして対立が生じたかを理解する
    
    すべての対立は、後から生じたものにすぎない。
    それを認識すると、固定されたものが選択肢でしかなかったことがわかる。
    
    ステップ 3:すべての対立を超える
    
    すべての現象は、何かと何かの関係から生じている。
    それが関係として固定されなければ、現象は成り立たない。
    すべての関係が「後から生じたもの」だと理解すると、それを必要に応じて外すことができる。
    
    
    悟りの最短経路は、「対立を認識し、それを解除すること」にある。
    これを超える方法は存在しない。なぜなら、すべての現象は対立によって生じており、それを解除することが根源的な状態に至る唯一の道だからである。
    したがって、「対立の解除」が、最も速く、最も直接的な悟りの道である。
    
    どんな修行方法も、最終的には「意図の固定を外す」ことに帰着する。
    ならば、直接「意図をぶつけるのをやめる」ことが最短である。
    
    老子の無為は、意図の衝突を最もシンプルに解く方法である。
    
    「何かをしない」のではなく、「意図がぶつからないようにする」ことで、意図が流動し、『有』が固定化しなくなる。
    
    このシンプルな方法こそが、悟りに至る最短の道であり、最も簡単な方法である。
    
    しかし、この簡単さゆえに、多くの人は遠回りしてしまってるかもしれない。
    
    「なんだよ、こんな簡単なことだったのか!」と爆笑し、その瞬間、無為に至る人が続出することも否定できない。
   
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