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09970dcf :Anonymous
2023-08-03 20:02
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全タイムトラックには、二種類の異なるタイプの人間が存在することがわかるだろう。これは、この宇宙(スペースオペラ宇宙)のみに限らない。それは、思考人と電子工学人である。電子工学人は、たまたまある進化のラインにいて、彼らの文明は、重力の強い惑星上にあり、そのために電子工学を発達させる。一方、思考人は重力の弱い惑星上にいて、そのために電子工学に関わるものは何も発達させない。
思考人と電子工学人は人間(セイタン)のダイコトミーである。タイムトラック上におけるスピリチュアルな先住民と唯物的な侵略部隊との戦いが典型である。
全タイムトラックにおいて、思考人と電子工学人は必然的に対立し合う。これにより、ゲームに必要な豊富なランドミティーが提供されるのである。
個人のケースの観点からは、思考人≒先住民は主にモティベーターの経験であり、侵略部隊は主にオバートの経験である。
思考人には途方も無い活動の規律が存在した。作法、しきたり、禁忌[きんき]、儀式、風習、その他あらゆる複雑で不合理かつ的外れなルールの数々。それは、煩瑣[はんさ]な道徳である。実際のところ、その道徳律はほとんどが信仰・迷信・アービトラリーの類であった。思考人の物事を成す方法は、もっぱら思考によるのであった。
思考人と侵略部隊は、異なるコントロール(支配)の方法を用いる。思考人は道徳・迷信・宗教を通じてセイタンをコントロールした。一方、侵略部隊は電子工学を通じてセイタンをコントロールした。
思考人は、事の真相を忘れて逸脱した無数のルール(つまり迷信)に保護されて、スピリチュアルな文明で安住し、幸福に生きている。一方、電子工学人はあらゆる電子トラップを開発して、思考人であるセイタンをコントロール(支配)しようとする。
思考人と電子工学人の対立は、現在においても形を変えて存続している。思考人タイプは、スピリチュアルな事柄に関心を持ち、エコロジーや食の安全(ヴィーガンになるのはこのタイプである)といった事柄を価値観として重視し、文明の技術的な進歩や経済的な発展を堕落と考え嫌悪する傾向にあるだろう。一方、電子工学人タイプは、唯物論的な事柄に関心を持ち、エコロジーや食の安全より経済的効率性を重視し、文明のあらゆる技術的な進歩や経済的な発展を歓迎し促進させる傾向にあるだろう。
電子工学人タイプは、電子工学の成果を心の分野や宗教の分野に応用する(電気ショック療法のような野蛮なものは除く)ことは忌避[きひ]され、逆に、思考人タイプは、スピリチュアルな分野には関心を持つが、工学的な分野には一切関わろうとしない。ここに、工学とスピリチュアルな分野を融合したサイエントロジーという試みの価値が存在する。
特定の個人は、全タイムトラックにおいて、ある時期では思考人(原住民)であり、別のある時期では電子工学人(侵略部隊)であった。しかし、現生涯においてケースとして再刺激されるのは、思考人または電子工学人のどちらか一方の経験である。ゆえに、現代においても、スピリチュアルな事柄に反発する電子工学人と、工学・唯物的な事柄に反発する思考人の2タイプが存在する。これは、ローマ帝国のコロッセオ(円形闘技場)における青組と緑組の2チーム、現代のアメリカ合衆国における共和党と民主党の競争(戦い)と同じである。どちらも娯楽(ゲーム)を提供するものであり、ランドミティーをもたらすダイコトミーである。
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