懐かしきオーディオの世界

2112c093 :Anonymous 2010-10-09 18:59
真空管愛好家の理解できない習性。

自称、タマの上級者の中には、ウエスタンエレクトリックのタマを偏愛し、
トランジスタアンプを嫌悪する者がいるようだ。
ところが、ウエスタンエレクトリックの母体はあの名高いベル研究所であり、ベル研究所で世に出た最も輝かしい成果が、ショックレー、ブラッテン、バーディンにより成された
トランジスタの発明であった。タマ好きはこれをあえて認めない。

また、真空管アンプの愛好家は負帰還をかけずにアンプを動作させ、
できるだけ周波数特性をフラットにすることに執着するのだが、
実は負帰還動作をさせれば簡単に平坦な周波数特性を得られる。
それだけでなく、ひずみを減少させ、入出力インピーダンスを
適正に最適化することまでできるのである。
これに必要なのは、余計なゲインを削る余裕だけである。

これはウエスタンエレクトリックの電話用アンプ部門にいた
ハロルド・ブラック氏により開発された技術であるが、
奇妙なことに、この増幅器に関して最も重要なテクノロジーを
真空管マニアはあえて嫌悪するという。
実に奇っ怪な習性であると言えよう。
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