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5858840b :Old Timer i1b5ibip3kS 2011-05-29 12:06
それにはちょっと答えにくい。仙道側で"気"についての考え方に統一性がないか
らだ。

いくつかの流派で、"陽"は非物質的なあらゆること、"陰"は物質を意味し、言葉
のこの使い方を採用するならば、

"陽" = "theta"
"陰" = "MEST"

となる。すると、"気"は"thetaとMESTの相互変換を促す何か"として捉えられる
ことになる。

個人的に思うことだが、仙道は、本来、それそのものの発見過程を内包している
と思う。仙道についてあまり詳しくなると、かえって実践ではうまくいかなくな
るかもしれない。最近、仙道について書かれた書籍の数は増え、小周天、大周天
のやり方も少なくない数の人々に知られている。しかし、それらの業法の結果と
して得られるはずのものは、残念ながら得られていないことが多い。

分かりやすく、武術の例で考えてみよう。王向斉は中国武術史に燦然と輝く巨星
だが、その弟子には王向斉ほどの人がいない。王向斉は形意拳、槍術、心意把、
白鶴拳などを学び、極意を抽出して創意工夫の末に意拳を編み出した。しかし、
意拳だけを習って本当に強くなった人はいないのだ。そもそも、王向斉本人も、
意拳だけで強くなったのではない。意拳に至る過程にこそ、王向斉の強さの本当
の理由があったのだ。

俺は仙道をその発見過程を含めて実践しようと考えている。仙道は内陸部の寒冷
な土地で盛んに実践された。だから、もともとは寒さに耐えるための訓練として
の存在意義があったはずだ。
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