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5640d334 :Old Timer i1b5ibip3kS 2016-05-19 18:37
>>51bf8723

日本語より若い言語といえば、ナヴァホ語やアイヌ語だ。アイヌ語など抱合語に
ついては学習中で、俺に十分な知識がないので特徴を説明できない。

それ以外の言語については、次のようなことが言える。

言語は古くなると中国語に近くなっていく。英語の語順は中国語に似ていること
が多い。中国語の動詞には活用がないが、英語の"put"や"cut"でも、過去形も原
形と同形で、英語は徐々に活用を失いつつある。そして、新聞記事の見出しでは
過去形が使われることがほとんどなくなった。

若い言語は伝達効率が低く、思考効率が高い。日英並行バイリンガルでは、日本
語を使っているときのほうが数学能力が高くなることが知られている。日本語や
ドイツ語は若く、日本人とドイツ人はそれ自体で完結した製品を作るのが得意だ。
例えば、カメラとか自動車とか。政治決断は若い言語にとって不利で、先の大戦
で枢軸主要国は言語の伝達効率が高いほうから先に降伏した。

老いた言語では思考効率が低くなり、伝達効率が高くなる。アメリカ人は宇宙開
発や航空機のような巨大プロジェクトや、OSやスマホなど数多くの利害関係者と
の調整が必要な分野に強みを見せる。もちろん、自動車がまだ新しい発明だった
ころには、馬車のほうが安全で確実に利益が出ると信じている投資家をヘンリー・
フォードらが説得するのに、伝達効率が高い英語は有利だった。

現代中国語はとても老いていて、非常に伝達効率が高いので、巨大な人口をまと
められる。代わりに、思考効率はとても低く、独創性を発揮しにくい。中国語は
老いすぎた。火薬や羅針盤を発明したのは中国人だが、その頃の中国語は、英語
に似ていた。
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